
仕事がつらい、辞めたい。

管理栄養士の私も、13年以上働いていた中でも辛かった時期が何度もありました。
そうなったときに、
「何を考えたか」、「何をしたか?」
を、お伝えしたいと思います。
前向きに考えるきっかけにしていただければと思います。
わたしも13年以上働いてきたなかであっても、「辞めたい」と思うことは何度かありました。
しかし、辞めたい=辞める とは限らないと思います。
実際は何度も辞めることを考えて、それでも「やっぱり続けてみよう」。そんな繰り返しかもしれません。
ここでは、13年以上病院・老健の管理栄養士として働き、転職を経て、再び病院・老健管理栄養士として働いている私が、「辞めたい」ときにどのように考えたかをお伝えしたいと思います。
「辞めたい」と悩んでいるかたが、少しでも前向きに考えるきっかけになっていただければ幸いです。
辞めたいと思った時 5選

私が、辞めたい・・・と思った時、5選は、以下の場面でした。
- 上司の機嫌に左右されるとき。
- 監査前の業務負荷・精神的負担が多いとき。
- 職場の人間関係が悪化したとき。
- 新たなプロジェクトが発足し、業務量が増えたとき。
- もっとやりたいことがあると思った時。東京に憧れた時代など。
逆に、思わなかったときは、
- 異動になったとき。(そろそろ異動時期かなと思っていた。業務負担は移動先のほうが少なかったから)
- 多少忙しくても、自分のキャパシティ内でできると思ったとき。
- 結婚や出産したとき。
- 病院の経営不振の噂が流れたとき。(自分ではどうしようもないと逆に楽観的になった。)
仕事量が増えることによる負担はありましたが、やりがいを感じているときはさほど考えませんでした。しかし、その内容が自分のキャパを超えそうな時や、先が見えない不安があるときのほうが辞めたいと思う傾向がありました。
また『自分はできる』みたいな自信が良くも悪くもあり、
逆にその自信がなくなり『仕事をすすめていけないかも』と不安になった時には、辞めたくもなりました。

「できる」という感覚は大事だと思いました
辞める前に考えること。「休んでもいい」

もしあなたがメンタル疾患もしくはそうなる可能性がある時は、休んでもいいと考えます。
「辞める」といういさぎよい決断も一見、良いかもしれません。
しかし疲れた脳と体では大事なことを決断できません。
本当に疲れているときには、大事な決断(辞めるという決断)をしないほうがよいと言われます(メンタルを病んだ時に、精神科の先生がおっしゃっていました)
大事な決断の前に一旦仕事をお休みしてみる。という判断も可能です。
自分がメンタル疾患かわからない、そんなわけない!という方は、職場でも行われるチェックを行なってみませんか?↓
職場のメンタルチェックは年1回しか行われないので、それよりも早期発見する必要があります。
下のリンクからもチェックすることができます↓

そして、体もココロも疲れているようなら、職場と相談して数日お休みがとれるならとりましょう。
とはいえ、栄養科は業務量が多く一人の負担も多いので言いだしにくいですよね。
しかし、経験者からすると、メンタル疾患は悪化する前に相談したほうがいいです。
以下の場合は、悪化しないように病院へ行ってください!
- 眠れない、または早くに目が覚めてしまい朝まで眠れないことが多い。
- 朝、仕事に向かうことができない。
- 訳もなく涙が出る。
他にも、精神的な判断基準はいろいろあります。
もし、上記の症状がある場合は、精神科や心療内科を受診しましょう。精神科や心療内科などでは、必要があれば診断書を書いてくれます。

例えば、診断書には『1か月お休みが必要』といった内容を書いてくださいます。これがあるだけでも、休みやすくなるという方もいらっしゃるかもしれません。私は業務が重なったときに、辛くて辛くて、自分ではどうしようもなくなってしまいました。その時に、辞めるだけが選択肢じゃない。ということを知りました。
選択肢があることを知って、冷静に考える時間をもらえると思ってみてください。

『辞める」一択ではないですよ。
休んでいいの?と迷ったらコチラを参考に↓
栄養科の課題や業務負担軽減を考える
ココロも身体も悪くしてしまっては、本末転倒ですが、その他の理由の場合は、こんなことも試してみてはどうでしょうか?
良い点を探してみる
新卒ですと、その職場しか知らないということもあり、これが当たり前と思っていることが多いです。または逆に他の職場が良く見えるかもしれません。
しかし他から見れば、自分のいる職場が良いと感じている人もいるかも。
つまり、全てが良い・満点の職場はないということです。
例えば、直営の病院で働いている場合は「こんなに給食業務ばかりで栄養指導とかもっとやりたい」と思うかもしれません。
しかし、わたしは直営を経験し、直営だからこそ、栄養指導の際にどんな食事が出ているかわかる。という考えを持つことができました。栄養管理においても、どのような食事が提供されているかは手に取るようにわかります。
または、人間関係や上司との関係は大きいですよね。
人間関係を再度見直す
人間関係とはいっても、そう簡単にいかないから悩んでいる。そうです!これが一番やっかいです!!ただ、私も一筋縄ではいかない上司の方々と付き合ってきたからこそ言いたい。
その人の見かたを変えてみるという方法です。
例えば、前職の上司は口と酒癖が悪かったですが(失礼)、とても向上心のある上司で情報を取り入れたりする力がすごく、とても刺激になりました。
学会・研修会出席や資格取得時は協力的で、NST専門療法士の資格試験時には勉強時間を与えてくれるなど協力してくださいました。
人も長所・短所があります。自分もそう。いいとこどりで、利用してやりましょう!(そのぐらいの気持ちで)
パワハラ・セクハラなど以外ならそう考えてみるのも一つです。
変えられるところはないかを考える
最初の数年は業務に慣れることで精いっぱいかもしれません。こんなにできない。わからない・・・。
でも、もしかしたらそこがヒントになるかも!わからないは=分かり辛いのかも。しれません。
わたしは新人さんの感覚を大事にしてほしいと思っています。
もし、いま分かり辛いことがあるのなら、数年後に入るあなたの後輩も同じように思うかもしれません。それなら、分かりやすくしてあげるにはどうしたらよいか?
「間違えやすかったから、今度は教えておいてあげよう」
「文章に記録して置いたり、マニュアルを作ってみよう!」
そんな発想に転換できるかもしれません。
業務改善にやってダメなんてことはありません。
残念ながら私たち先輩も、数年間当たり前のようにしていることなので、感覚が鈍化していることもあります。また、当たり前のようにできてしまっているので、分かりにくいなんて思わないことも。あるのです。
整理整頓も同じで、探しにくかったら整理整頓してもいいと思います。だれもきれいにして怒るなんてないと思います。上司は他のことで精いっぱいなので、片付けまで回っていないことも。
例えば自分の部屋だったらきれいに使うし、使いやすくして愛着が湧いてきますよね。
それと同じで、自分の職場を好きになることだってできると思います。
とりあえず、最初の数年は『思っていた管理栄養士の仕事じゃない』という感じがあるかもしれません。私も、東京へ行くんだ!という若かりしころがありました(笑)
だけど、ちょっとだけ楽しくしてみることもアリです(^_-)-☆
そしてこの考え方はどの職場でも役に立つので、やって損はないと思いますよ。

あした、きっと、好きになれる❤
転職”活動”だけしてみる
物はいいようですが、転職にはリスクがあるかもしれませんが、転職活動はノーリスクです。
「何年経ったら転職するぞ!」と考えることがあるかも知れませんが、やってみて欲しいことが、転職活動だけでもやってみる。です。
始めたからといって必ず転職しなければならないというわけではありません。
お金もかかりません。例えば、求人サイトに登録しておいてどんな求人がでているかを見るだけでもいいです。
見るポイントは
- 病院の栄養士はどのくらいの時期や頻度で求人が出ているのかな?
- 栄養士の給料の相場は?
- 栄養士以外の仕事 を見てみてもいいのです。
そして、よきタイミング・よき求人が出たら転職を考えるです。
退職は年末・年度末である必要はありません。転職をするしないは、あなたが決められるのです!

仕事は自由だ!
もし自分に自信が無い、採用してくれるところなんてあるのだろうか?と思った時は、
こちらのミイダスがおもしろいです。自分の市場価値を算出してくれます↓
おためしください↓
(あなたの市場価値を見いだす転職サイト【ミイダス】無料会員登録)『中途採用』を狙ってみる
『退職は年度末である必要はない。』
こう話したのは、病院などでも『中途採用』という募集があるからです。
実際わたしも中途採用で病院転職しました。
病院転職のメリット・デメリットは、
- デメリット:いつでるかわからない。
- メリット :逆に、ライバルも少ない
年度初めから雇う新卒(第二新卒)を狙うとなると、そこへの応募者も集中しやすくなります。
ですので、ちょこちょこ求人情報をのぞいてみると良いでしょう。
また、病院を狙う場合、ハローワークに出ない情報があることも知るのも必要です。病院のサイトでしか求人を出していないところもあります(なぜなら、それだけでも人が集まるからです。)
転職活動は、始めてみないとわからないことがたくさんあります。
私も転職活動するまでは、求人情報はハローワークが全てだと思ってました。
狙う職場があるならなおさら、アンテナを張り巡らせておきましょう。
病院ホームページ、ハローワーク、ネットの検索サイトを併用してチェックしてみましょう。

とはいえ、本業が忙しいと思います。チェックは週1回くらいを目安に。
ハローワーク、求人サイトも週1回更新だったりします。
給料だけでないところもチェック!

給料・月収・年収
大事な点といえば、「お給料」ですよね。
月給だけでなく、ボーナス率もチェックしてみましょう。要は年収を見ること。
ボーナスが低いまたは無いという求人もあるので、月給だけでなく年収としても考えましょう。
休日
病院間でもお休みが異なります。たとえば土曜日の勤務はどうなっているか?確認してみましょう。
土曜日が休診日かどうか?また、土曜日の診察が午前中だけ。のところは、午前中勤務で午後はお休みでした。
給食施設にどの程度栄養士が関わっているかによっては、土日勤務があったり、年末年始等は交代で勤務があったりします。
年末年始出勤がある場合は、年越しライブに毎年行きたい!は、なかなか無理かもしれません。
転職活動に置いては何を優先とするか?を決めておきましょう。
その為にもどんな働き方があるかを見てみるのは良いことです。
職種 栄養士以外の道
ちなみに、給食業務はもう嫌だ!と、言う方は裏技として、
管理栄養士や栄養士採用はやめて、事務職とかで探すのもありかと。思います。
(実はりんごも一時期経験しました。今度記事にしようと思います)
転職活動の中で、やはりせっかく取得した『管理栄養士』を活かしたいと思って検索していました。しかし、給料を見たときに栄養士と事務職がほとんど同じ給料で出ているということにがっかりしました。
早番遅番の立ち仕事を汗ダラダラかいてやって、資格手当も出ずにサービス残業…とかなら、(偏りすぎかもしれませんが)残業なしで帰れるなら多少給料が少なくてもいいと割り切ってしまうと、いうのも良いかと思います。
子育て中ならなおのこと優先したい事項も変わってきます。
- 『シフト勤務より日勤』
- 『一人職場よりある程度お休みのとれる職場』
- 『子供が熱が出たとなれば、ある程度抜けられる』
- 『家から近くて、のんびりやれる仕事。』
このほうが負担が少なくできそうですよね。
実際。帰りのチャイムとともにさようならが言える職場は最高!でした。(前職、どんだけブラックなんだ・・・)
自分で納得できるなら、これもひとつかと思います。
そして私の場合気がついたのですが、『やっぱり管理栄養士の仕事がしたい!病院がやりたい!』でした。離れてみて戻ることもできるのが、資格持ちのいいところかも知れません。
おわりに
『辞める』=悪いことではありません。
本来、仕事を選ぶ自由・権利は私たちにはあるのです。
今や、大転職時代・終身雇用制度はオワコン?なんて言われている世の中です。
しかし持論ですが、管理栄養士はまた特殊だと考えます。働く場所により、給料ややりがいが異なったりします。何を優先すべきか?ライフステージも含めて考えてみましょう。
そして、
- 本当に辛くて辞めたい。心身に異常をきたしているときは⇒真っ先に逃げる。休んでください。
うつ病・適応障害になってしまってはさらに立ち直りにくくなり、仕事すらできなくなってしまう可能性もあります。
- そうでないときは、職場のいいところも見つけてみる。不満は、”課題の種”かもしれません。
- また、すぐに転職しないまでも、『転職活動』はしてみる。

どんな方向であれ、納得のいく道へ進めることをりんごは応援しています!
転職活動だけでもしてみようかなという方はこちらも参考にしてみてください。

コメント