栄養管理の為などにどんな本を選べばいいのかわかりません。
お疲れ様です。日々、栄養管理・栄養指導に悩みながらお仕事されていることと思います。その中で、課題解決できる本はないかな?と、思うけど、「なかなか手に入る環境ではない」、「情報共有できる仲間が少ない」、「何をえらんでいいかわからない」なんてありますよね?
私も、近くに本屋さんが無かったり、あっても専門書が置いてなく、出会う機会が極端に少ない環境に居ます。そんな中、学会に出席した際に学会などで出会った本を購入して集めていました。
以下に紹介するのは、どれも病院管理栄養士の経験年数は13年以上、NST(栄養サポートチーム)専門療法士取得済みの私が活用できるなと感じた書籍です。さらに専門書特有の「文字ばかりで見づらい」が少ない本を選びました。
まず最初のとっかかりとなる本たちですので、手に取っていただき、楽しく栄養管理ができるようになれればいいなと思います!
本屋さんがないという方の為にも通販リンクを貼っています。気になったらリンク先にとんでみてください。
専門書購入のメリット
本は分からないことへの気づきを与えてくれます。
わたし自身も栄養管理の初期の頃、「分からないことがわからない」といった「何が分からないのか気づいていない」状態でした。しかし、これらを手に取って読んでいると、『あ!あれってそういうことでやっているのか!』という気づきがありました。情報を自分でつかみに行くという姿勢も重要だなと思います。
確かに専門書はちょっと高いですが、自分への投資と考えます。1冊の価格は研修会への参加するくらいの価格です。(交通費を考えれば安いと考えることもできるでしょう。)
そして業務改善にもつながります。例えば、病棟から聞かれたとき、質問への回答の為に「30分悩むところが5分で解決!」なんてなれば、新たな時間が生み出せます。
また、先生に情報を提示する際はエビデンスが重要です。インターネットの本当なのかわからない情報はもちろんNG。『この本からの情報です。』と答えられれば、信頼も獲得できるでしょう。
選んだポイント
選んだポイントは、以下の4点です。
私自身、実は文字を読むのが苦手…。
なので、本を選ぶときのポイントは、断然、見やすい!分かりやすい!やる気が出る!です。
できればカラーが多いこともポイントの一つにしています。
同じことを学ぶなら断然見やすいほうがいいし、そのほうが記憶にも定着しやすいというのが私の考えです。
そこを基準にして実際に購入した本たちをご紹介します!
管理栄養士おすすめ実用書10選!
その1.栄養の基礎編
実践!臨床栄養 「治る力」を引き出す
NSTの一歩目に最適ではと思います。
りんご
「栄養で治る」というタイトルの通り、栄養で病気は治すことができるということを再認識させられます!実践することにより「治る・改善する」という感覚をつかむことができたら、栄養士のやりがいにつながりますよね。
全科に必要な栄養管理Q&A―初歩的な知識からNSTの実際まで
こちらは、りんごが新人の頃に初めて購入した本です。
りんご
必要エネルギーの計算方法から特別食・栄養管理の初歩が詳しくわかります。
大学の教科書から臨床の本への橋渡し的かんじで使いました。
偶然にも、2冊とも東口高志先生の本でした。
東口高志先生は、1998年日本初の全科型栄養サポートチーム(NST)を設立した、NSTといえば東口先生って先生です!
看護アセスメントにつながる 検査データの見かた
臨床栄養が少し進んできたら、検査値の読み方が気になるところです。
検査データの見かただけでなく、なぜそうなるか?まで書かれています。
カラーや絵もあって、検査値苦手~な方におすすめしたいです!!
その2.経腸栄養・静脈栄養
栄養管理で苦手意識も出やすいのが、経腸栄養・静脈栄養。
大学でもあまりつっこんでやらないこともあるので、なかなかとっつきにくいですよね。
栄養管理のエキスパートになる本
なんと、これ、『マンガ』なんです!(ありがたい!)
正確に言うと、漫画とそこへ加え説明もあります。
PPNやTPN。血糖管理・微量元素…食事だとなんとなくわかることが静脈栄養になるととたんに?になることも。そんなとっかかりに良い1冊です。
漫画をペラペラと読むだけでもよいです。
静脈栄養・PEGからの経口摂取へ
やや前の本ですが、吉田貞夫先生の本です。
吉田先生の講義は『ライブ』と言って、私も何度かライブに参加したことがあるのですが、お話がおもしろくて飽きないです!
見やすいのでおすすめに挙げます。
その3.外科・消化器系
消化器・外科の栄養管理・栄養指導する際に活躍している2冊をご紹介します。
病気がみえるシリーズ 消化器
看護師さんで使っている方も多いようですね。
シリーズいろいろありますが、まずは消化器編がおすすめ。
例えば、「食道がんの手術」はどこを切る手術?といったことがわからないときに見ると、
外科系の術式をイラストや写真で解説してくれています。
そこが分かると栄養指導のイメージもわきやすいですよね。
辞書的に持っておくと、とっさに調べるに役立ちます。
りんごは最初、別な「消化器」の本(4000円位)を購入しましたが、白黒で文字ばかりでわかりにくく、あきらめ、この本に乗り換えました!これさえあれば、間違いないボリュームです★
胃を切った人のおいしい回復レシピ300
こちらは、一般の方向けに作成されているのでとっても見やすいです。
胃切除後の栄養指導でフル活用します!
レシピだけでなく、よくある質問「ラーメンって食べていいの?」「コーヒーは飲んでいいの?」といったよ質問も載っています♪
胃術後の栄養指導の際に大活躍しています!
その4.摂食嚥下
高齢者施設・病院において切っても切れないのが、食形態についてですよね。
摂食・嚥下ケア 実践ガイド
VF・VE検査や水飲み検査・トロミ剤・嚥下調整食分類・嚥下体操など、摂食嚥下の分野でよく耳にする言葉・分野はこの1冊でだいたい網羅されています。数年前に購入しましたが、何年たっても見返しています。小さめなサイズ感もパッと見たい時にいいですね。
その5.認知症
特に、高齢者施設だと、病態以外の課題が表面化します。
病院だと、病気を治すが第一なので、認知症の問題などは後ろにかくれてしまう場合もあります。
認知症患者さんの病態別食支援
認知症患者さんもまた多いでうよね。
「食べないからしょうがないよね」で終わらせたくない!と思った時、
『どうしても食べない』方にどう食事をとってもらえばいいのか?と悩み、手に取りました。
認知症についての理解を深めることができ、『わからないことが分かる』感覚がありました!
各種栄養系雑誌
栄養系の雑誌もあります。定期的に購読するもよし、気になるタイトルを1冊手に取るもよし。
書籍と違う点は、
- そのときの旬な情報をまとめて知ることができること。
- 他の施設のことが知れること など
違った利点があります。
近森栄養ケアマニュアル
番外編.栄養指導実践むけ
クックパッドのラクうまレンチンごはん
こちらレシピ本ですが、いまま栄養指導をしてきた中で感じていた課題は
- 野菜がなかなかとれない
- 野菜の調理法が分からない
- ひとり暮らしの男性は料理が難しい
- 料理の時間がない!
といったお悩みでした。
そういった解決法として、電子レンジを活用した調理、さらには野菜を簡単にたくさん摂れる調理法はもっと普及してもよいと考えています。
野菜も摂れるメニューもたくさんあるので、ぜひ栄養指導の際のレシピの提供の一助にご活用ください。(もちろん、自分で作ってもOK!)
おわりに
いかかがでしょうか?読んでみたい!と感じた本がありましたらぜひ手に取ってみてください。
メリットをもう一度おさらいします。
情報の多い時代だからこそ、確立したたしかな情報を手に入れていきましょう!
以上、参考になればうれしいです!
少しでもあなたの時間が有効に使えますように…★
ありがとうございました。
こちら↓栄養指導で使える本をご紹介してます。
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