仕事がつらい、辞めたい。
管理栄養士の私も、13年以上働いていた中で辛かった時期が何度もありました。
そうなったときに、
「何を考えたか」、「何をしたか?」
を、お伝えしたいと思います。
前向きに考えるきっかけにしていただければと思います。
わたしも「辞めたい」と思うことは何度かありました。
しかし、辞めたい=辞める とは限らないと思います。
実際は何度も辞めることを考えて、それでも「やっぱり続けてみよう」。そんな繰り返しかもしれません。
ここでは、13年以上病院・老健の管理栄養士として働き、転職を経て、再び病院・老健管理栄養士として働いている私が、「辞めたい」ときにどのように考えたかをお伝えしたいと思います。
「辞めたい」と悩んでいるかたが、少しでも前向きに考えるきっかけになっていただければ幸いです。
栄養士が辞めたいと思った時
栄養士辞めたいときってどんな時?
インスタでアンケートを実施しました!
アンケート結果
わたしの意見だけでは偏りが出ると思い、アンケートを実施しました。
以下が、私の運営しているインスタでのアンケート結果です。(投票数289票です)
68%が「辞めたいと思った事がある」とのことで、栄養士が「辞めたい」と思うことは少なからずあるようです。
辞めたい理由
次に辞めたい理由です。アンケート項目数が限られているため、以下の項目のみになっています。(投票数246票)
「その他」は個別にコメントをいただきました↓
その他のコメント
その他のコメントを、27項目のコメントいただきました!
- 失敗したときやうまくいかなかった時
- 仕事で求められている事が管理栄養士と関係ないことが多いとき。
- 長期休みがとれない
- 1人職場
- 職場に同じ職業の仲間がいない事。事務員として扱われています。
- お局さまの八つ当たり
- 子育てと両立する時間で働けない
- 医師や看護師に見下されていると感じる時、その責任の重さと給料が見合わないと思う時
- 連携がうまくいかない。利用者へのケアが自己満足なんかなと思い悩む時
- 学校栄養士の時は調理員さん達との人間関係が原因でした
- 率直に…資格職なのにお給料が安いところです。
- やりたい事をやらせてもらえない。人間関係悩んだ時。残業代もらえない。
- 自分の知識に地震がなくて、ついていけなくて、向いてないって思ってしまう。
- 調理師、看護師とうまくいかない時
- 休み少ない、給料が一般職の友達より低い、お局様が理不尽にキレてくる時
- 新しい経験をしたくなる時、経験値を上げて、成長したい
- 経験年数に対して求められるスキルが高すぎる。(2年目で事業所全体の統括など)
- 調理師にいじわるなことを言われた時
- 上司に資格取得を無駄だと言われたとき
- 会社の業績不振
- 栄養士じゃなくてもできる仕事がほとんどで、何の為に資格をとったんだろうって考えてしまいます。
- 退勤後にアレルギーや栄養量調整で、個別の献立を複数人分出さなくてはいけなくなったとき。
- 子供の熱で休めない1人勤務
- 会社への不信感
- フルタイムパートで働いている友達のほうが手取りがいいと知った時
- 委託の方との関係性で悩んだ時
わたしが辞めたいと思った時 5選
ちなみに、私が、辞めたい・・・と思った時、5選は、以下の場面でした。
- 人間関係、上司先輩の機嫌・人間関係。
- 監査前の業務負荷・精神的負担が多いとき。
- 新たなプロジェクトが発足し、業務量が増えたとき。
- もっとやりたいことがあると思った時。東京に憧れた時代など。
- 出産後の負担が大きくなった時期
逆に、思わなかったときは、
- 異動になったとき。(異動先にもよります)
- 多少忙しくても、自分のキャパシティ内でできると思ったとき。
- 病院の経営不振の噂が流れたとき。(自分ではどうしようもないと逆に楽観的になった。)
仕事量が増えることによる負担はありましたが、やりがいを感じているときはさほど考えませんでした。しかし、自分のキャパを超えそうな時や、先が見えない不安があるときのほうが辞めたいと思う傾向がありました。
また『自分はできる』みたいな自信があると辞めたい想いは少なく、
逆にその自信がなくなり『仕事をすすめていけないかも』と不安になった時には、辞めたい想いが強くなりました。
「できる」という感覚は大事だと思いました。
辞める前に考えること。「休んでもいい」
もしあなたがメンタル疾患、もしくはそうなる可能性がある時は、休んでもいいと考えます。
「辞める」といういさぎよい決断も一見、良いかもしれません。
しかし疲れた脳と体では大事なことを決断できません。
メンタル疾患の際には、大事な決断(辞めるという決断)をしないほうがよいと言われます(適応障害になった時に、精神科の先生がおっしゃっていました)
大事な決断の前に一旦仕事をお休みしてみる。という判断も可能です。
「わたしはメンタル疾患ではない」、「頑張れていないだけ」という思考の時も危険です。近年、メンタルチェックというチェックが職場で行われるようになってきています。
職場のメンタルチェックは年1回しか行われないので、自分で早期発見することも必要です。
下のリンクからもチェックすることができます↓
以下の場合は、悪化しないように病院へ行ってください!すぐに!
- 眠れない、または早くに目が覚めてしまい朝まで眠れないことが多い。
- 朝、仕事に向かうことができない。
- 訳もなく涙が出る。
*他にも、精神的な判断基準はいろいろあります。
『辞める」一択ではないですよ。
休むという選択肢があることを知って、冷静に考える時間をもらえると思ってみてください。
休んでいいの?と迷ったらコチラを参考にしてみてね↓
栄養科の課題や業務負担軽減を考える
ココロも身体も悪くしてしまっては本末転倒ですが、その他の理由の場合は、こんなことも試してみてということを書いてみます。参考になるヒントがあれば幸いです。
良い点を探してみる
新卒ですと、その職場しか知らないということもあり、これが当たり前と思っていることが多いです。
または逆に他の職場が良く見えるかもしれません。
しかし他から見れば、自分のいる職場が良いと感じている人もいるかも。
つまり、全てが良い・満点の職場はないということです。
例えば、直営の病院で働いている場合は「こんなに給食業務ばかりで栄養指導とかもっとやりたい」と思うかもしれません。
しかし、わたしの場合は直営を経験し、直営だからこそ、栄養指導の際にどんな食事が出ているかわかる。という考えを持つことができました。栄養管理においても、どのような食事が提供されているかは手に取るようにわかります。
人間関係を再度見直す
人間関係、これが一番やっかいですよね!!
ただ、私も一筋縄ではいかない上司の方々と付き合ってきたからこそ言いたい。
いろんな人が居ますよね。これって栄養士だけじゃないので、どこに行っても役立つかも。
見かたを変えてみるという方法です。
- 「言い方がきつい」⇒こんな言い方しかできない人なんだなぁ
- いつも機嫌が悪い人⇒人に機嫌をとってもらおうとする子供なんだなぁ。
- いつも当たってくる。⇒当たっていいと思われてる?ちょっと反論してみる!?
- 頼み事はするのに、頼むと嫌がる。時間泥棒⇒私の大事な時間は使わない。
私の例ですが、
前職の上司は口と酒癖が悪かったですが(失礼)、とても向上心のある上司で情報を取り入れたりする力がすごくて、とても刺激になりました。
学会・研修会出席や資格取得時は協力的で、NST専門療法士の資格試験時には勉強時間を与えてくれるなど協力してくださいました。
人も長所・短所があります。自分もそうだと思っています。
いいとこどりで、利用してやりましょう!(そのぐらいの気持ちで)
パワハラ・セクハラなど以外ならそう考えてみるのも一つです。
でもされど人。自分がどういう人と過ごすかで、成長も変わると言われています。期限を決めて転職を考えるのもひとつだとわたしは考えます。
まずは相談できる相手を見つける
悩みが相談できる相手を職場で探してみましょう。
上司が相談できる相手なら一番ですよね。
- 他部署との関わり方
- 業務負担・内容
- 休みのとりかた
このあたりを相談で解決できるといいですよね。
ただ、相談にならない、解決に至らないは、ちょっと方向性を考えたくなりますよね。
早めに次を考えることは悪いことではないと思います。
「早めに解決する」は何事においても大事なことですよね。
わたしはもっと早く転職を考えても良かったなと、転職してから気づきました。
転職”活動”だけしてみる
転職について考えるとリスクが怖いですよね。ただし、「転職活動」はノーリスクです。
具体的には、転職先を探してみる。他の職場はどんなかんじなんだろう。こういった行動です。
始めたからといって必ず転職しなければならないというわけではありませんよね。お金もかかりません。
例えば、求人サイトに登録しておいてどんな求人がでているかを見るだけでもいいです。
見るポイントは
- どのくらいの時期や頻度で求人が出ているのかな?
- 栄養士の給料の相場は?
- 栄養士以外の仕事 を見てみてみる。
そして、よきタイミング・よき求人が出たら転職を考えるです。
退職は年末・年度末である必要はありません。転職をするしないは、あなたが決められるのです!
仕事は自由だ!
どこに登録すればいい?まず登録をおすすめする転職サイトをひとつご紹介します。
『栄養士人材バンク』です。
栄養士人材バンクはエイチエさんの運営するところですが、登録しておくとラインやメールでお知らせをくださいます。一度電話連絡をくださいますが、お話して希望などをお伝えしておくとより条件にあった求人を教えてくださいます。
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もし自分に自信が無い、採用してくれるところなんてあるのだろうか?と思った時は、
市場価値を調べられる「ミイダス」↓もおもしろいです。あなたの市場価値を算出してくれます。
(あなたの市場価値を見いだす転職サイト【ミイダス】無料会員登録)『中途採用』を狙ってみる
『退職は年度末である必要はない。』
こう話したのは、病院などでも『中途採用』という募集があるからです。
実際わたしも中途採用で病院転職しました。
病院転職のメリット・デメリットは、
- デメリット:いつでるかわからない。
- メリット :逆に、ライバルも少ない
年度初めから雇う新卒(第二新卒)を狙うとなると、そこへの応募者も集中しやすくなります。
ですので、ちょこちょこ求人情報をのぞいてみると良いでしょう。
また、病院を狙う場合、ハローワークに出ない情報があることも知るのも必要です。病院のサイトでしか求人を出していないところもあります(なぜなら、それだけでも人が集まるからです。)
転職活動は、始めてみないとわからないことがたくさんあります。
私も転職活動するまでは、求人情報はハローワークが全てだと思ってました。
狙う職場があるならなおさら、アンテナを張り巡らせておきましょう。
病院ホームページ、ハローワーク、ネットの検索サイトを併用してチェックしてみましょう。
とはいえ、本業が忙しいと思います。チェックは週1回くらいを目安に。
ハローワーク、求人サイトも週1回更新だったりします。
給料だけでないところもチェック!
給料・月収・年収
大事な点といえば、「お給料」ですよね。
月給だけでなく、ボーナス率もチェックしてみましょう。要は年収を見ること。
ボーナスが低いまたは無いという求人もあるので、月給だけでなく年収としても考えましょう。
休日
病院間でもお休みが異なります。たとえば土曜日の勤務はどうなっているか?確認してみましょう。
土曜日が休診日かどうか?また、土曜日の診察が午前中だけ。のところは、午前中勤務で午後はお休みでした。
給食施設にどの程度栄養士が関わっているかによっては、土日勤務があったり、年末年始等は交代で勤務があったりします。
年末年始出勤がある場合は、年越しライブに毎年行きたい!は、なかなか無理かもしれません。
転職活動に置いては何を優先とするか?を決めておきましょう。
その為にもどんな働き方があるかを見てみるのは良いことです。
職種 栄養士以外の道
ちなみに、給食業務はもう嫌だ!と、言う方は、栄養士採用はやめて、事務職とかで探すのもありかと思います。(実はりんごも一時期経験しました。)
子育て中ならなおのこと優先したい事項も変わってきます。
- 『シフト勤務より日勤』
- 『一人職場よりある程度お休みのとれる職場』
- 『子供が熱が出たとなれば、ある程度抜けられる』
- 『家から近くて、のんびりやれる仕事。』
そして私の場合気がついたのが、『やっぱり管理栄養士の仕事がしたい!病院がやりたい!』でした。離れてみて戻ることもできるのが、資格持ちのいいところかも知れません。
『病院転職チェックシート』のご案内
また、『病院転職チェックシート』もご活用ください。
病院のチェック項目が分からないという場合のお助けアイテムとして作成しました。↓
おわりに
『辞める』=悪いことではありません。
本来、仕事を選ぶ自由・権利は私たちにはあるのです。
今や、大転職時代・終身雇用制度はオワコン?なんて言われている世の中です。
しかし持論ですが、管理栄養士はまた特殊だと考えます。働く場所により、給料ややりがいが異なったりします。何を優先すべきか?ライフステージも含めて考えてみたいですね。
どんな方向であれ、納得のいく道へ進めることをりんごは応援しています!
転職活動だけでもしてみようかなという方はこちらも参考にしてみてください。
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