こんにちは、管理栄養士のりんごです。
2人目妊娠時に妊娠糖尿病になりました。
今回は、妊娠糖尿病の1日の必要エネルギーの決定方法と、どうやって主食量を決めているのか?をお話したいと思います。
妊婦さん
食事の量・エネルギーってなにから決めているんだろう?
他の人と違うみたいだけど・・・。
ということはありませんか?
りんご
体格や他の情報によって指示エネルギーは変わります。
今回はどのようにエネルギーが決定されているか?に突っ込んでお話しますが、
まずは主治医の指示に従ってください。
あくまで一例です。ご参考までに。
おねがい
りんご自身も妊娠中は精神的に不安定で、不安になる時もあったので、その辺をご注意願いたいと思います。
私の妊娠糖尿病の基本情報
- BMI(非妊娠時)=19.0 ㎏/㎡
- 必要エネルギー1800kcal/日
- 分割食…10・15時に補食
- 血糖測定入院中7回【3食前後、就寝前】
- 血糖測定→退院後は5回へ【朝食後、昼食後、夕食前・後(インスリン有の為)、就寝前】
- インスリン導入→夕食時のみ(出産まで)
ひとりひとりのエネルギーはどうやって決めているのか?
多くの場合はBMIや非妊娠時の体重から決めています。
- まず、BMIと非妊娠時の標準体重を計算します。
- BMIによって1日の必要エネルギーが変わります。
- 非妊娠時の体重で1日の必要エネルギーを計算します。
エネルギー計算 ステップ1
BMIの計算方法
BMI(体格指数)=体重㎏÷身長(m)÷身長(m)
*身長が155cmなら、1.5mとなります。
非妊娠時の標準体重
非妊娠時の標準体重=身長(m)×身長(m)×22
エネルギー計算 ステップ2
BMI25未満の方
非妊娠時の標準体重(㎏)×30kcal+付加量
BMI25以上の方
非妊娠時の標準体重(㎏)×30kcal +付加量
BMIが高値であるため、付加量はありません。
以上のように計算しています。
*ただし、医師の指示によりエネルギーコントロール(調整)する場合もあります。
りんご
計算方法、お分かりいただけたでしょうか?
参考:
栄養指導では【食品交換表】というものに従ってお話しています。
妊婦さん
じゃあ、ごはんの量はどうやって決めているのかしら?
りんご
【食品交換表】というものを基本にしています。
糖尿病患者さんへもこれを使用してお話しています。
もっと分かりやすく!
栄養指導には基本【食品交換表】を使用します。
さらにこれを栄養士がかみ砕いて、あなたにあったようにお話しています。
基本的な炭水化物量は総エネルギーの60%
1600キロカロリーか1800キロカロリーについて表にしました。
炭水化物60%でお話しています。
なぜなら、エネルギーとなる栄養素は、
たんぱく質・脂質・炭水化物で成り立っています。
炭水化物の割合が減れば、たんぱく質や脂質を増やさなければならなくなり、そのぶんバランスが崩れやすくなってしまいます。
1600キロカロリーの方なら、炭水化物量でいうと240gです。
しかし、これは=ごはんの量ではないので注意。
血糖値が高いのが怖くなってついつい炭水化物(糖質)を減らしたくなってしまいますが、減らしすぎも禁物です!
次の表を見てみましょう。
基本的な主食量
ごはんとパンでは同じエネルギーでも含まれる炭水化物量が異なります。
同じ240キロカロリー(3単位)分のエネルギーをとるのに、ごはんとパンでは糖質量が異なります。
- ごはん150gで 糖質55.3g
- 食パン1枚半で 糖質39.9gです。
ここで注意してほしいのが、どちらが「良い」「悪い」ではないということです。
「このような違いがあることに気づく」ことだと思っています。
例えば、
血糖測定していると、
「言われた量食べているけど、パンのほうがごはんより血糖値が上がりにくい」
となって、なんで?となることがあると思います。
それが、こういう理由なんだとわかっていると、
もやもやがなくなると思います。
りんご
実際、りんごはこのような理由で朝食が「パン」に置き換えになりました。
検査入院中に「パン」へ置き換えになりました↓(写真付き)
まとめ
- 1日の必要エネルギー量は、BMIと非妊娠時の体重から決定する。
- 炭水化物のエネルギーは全体の60%。減らしすぎにも注意。
- ごはんとパンでは、同じエネルギー量でも糖質量が異なる。
りんご
以上、参考になればうれしいです。
体調に気を付けてくださいね。
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