「妊娠糖尿病です」と診断され、ただでさえ妊娠中の不安がある中で、さらに不安が増したりしますよね。
『妊娠糖尿病』って?
私、りんごも二人目妊娠時に、「妊娠糖尿病」と診断されました。
たとえ経産婦であっても、管理栄養士であっても、一人の妊婦として同じ不安な気持ちでした。
「妊娠糖尿病」は、2010年にスクリーニング方法が変わり、診断される妊婦さんも増えているようです。
ただ、ふるいにかけることには意味があるからで、
「なぜ血糖値が高いと、だめなの?」という疑問を解決し、
正しい知識で乗り越えていきましょう!
妊娠糖尿病とは?
妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です。
なお、妊娠前から既に糖尿病と診断されている場合や、妊娠中に“明らかな糖尿病”と診断された場合は妊娠糖尿病には含めませんが、これらは妊娠糖尿病より重度の状態ですので、血糖をより厳密に管理する必要があります。
また妊娠前に糖尿病と診断されている場合は、血糖を十分に管理し、糖尿病の合併症(網膜症や腎症)がある場合、その状態の評価を行った上で計画的に妊娠することが、健康な赤ちゃんを産むために非常に大切です。
参考:
妊娠糖尿病の割合
現在、妊娠糖尿病になる頻度は100人あたり12人と言われています。
以前は100人に3人だったようで4倍に急増しています。
しかしこれは、2010年に大規模な診断基準の変更があり、範囲が広がったのが理由のようです。
この点を考えると、お母さんや義母世代は、
妊娠糖尿病に「なったことがない」「知らない」という認知の差が生まれる原因になると思います。
妊婦さんが一人で苦しまない為にも、このことをもっと知ってもらうという必要もあると思いました。
またさらに、晩婚化・晩産化に伴い、増加傾向にあるとのこと。
これからますます『妊娠糖尿病』の割合が増えるのでは?と予想されます。
妊娠糖尿病になりやすい方
特に
- 肥満
- 糖尿病の家族歴のある人
- 高年妊娠
- 巨大児出産既往のある人
ちなみにわたしはというと、
- 非妊娠時のBMI19.0kg/㎡(普通)
- 糖尿病は家族になし。
- 高年齢 ←このとき35歳以上。
- 1人目は大きめでしたが巨大児ではありませんでした。
私の場合は、やせに近く、間食もほぼなく、仮にも管理栄養士。
考えられるとしたら、3『高齢』だったのかなー。
今は35歳で一人目出産とかも周りで多いけど、妊娠界では『高齢』になるようです。
これは事実。しかたない。
妊娠糖尿病はどうしてなるの?
食べたものは消化吸収され、ブドウ糖になり血液中に入ります。
インスリンというホルモンがブドウ糖を細胞に取り込んでエネルギーにしたり、脂肪に変換します。
妊娠すると胎児が大きくなるにつれてエネルギーの消費量は増えますが、胎盤から分泌されるホルモンの影響により血中ブドウ糖の分解が悪くなります。
また胎盤でインスリンを壊す酵素が作られるためインスリンが効きにくい状態が強まります。
血中のブドウ糖の値が高い状態が続くため、母体や胎児に様々な合併症が起こる可能性があります。
合併症~妊娠糖尿病がおよぼすリスク~
お母さんが高血糖であると、おなかの中の赤ちゃんも高血糖になり、さまざまな合併症が起こり得ます。
- お母さん
妊娠高血圧症候群、羊水量の異常、肩甲難産、網膜症・腎症およびそれらの悪化 - 赤ちゃん
流産、形態異常、巨大児、心臓の肥大、低血糖、多血症、電解質異常、黄疸、胎児死亡など
さらに、出産後は正常に戻ることも多いのですが、将来の糖尿病発症リスクは上がるため、食事療法の継続と経過観察も必要です。
おわりに
妊娠糖尿病は、よく聞く生活習慣病の「2型糖尿病」とは異なります。
そして、周りで妊娠糖尿病になった人が居ないということで苦しまないでほしいと思っています。
「そんな病気初めて知った」「食べ過ぎてたんじゃないの」なんて言葉がひっかかったりして。
血糖値に一喜一憂して。疲れたり。
特に、お母さん・お義母さん世代では、
『検査もしてないから妊娠糖尿病だったかもわからない』という方も多いのだと思います。
妊娠糖尿病だからといって、責めないでください。
正しい知識を持って理解し、治療は主治医の先生に指示に従って行っていけば恐れることはないのです。
そして、これをきっかけに生活を見直して、これからの出産後の長い人生でも健康で過ごせるようにがんばっていきましょう😊
以上、参考になればうれしいです★
私の経験談が少しでもお役に立てばよいと思います。
他の記事もよければご覧ください。
妊娠糖尿病の記事まとめです↓
参考文献:糖尿病診療ガイドライン2019/日本糖尿病学会
コメント