インスリンを使用することになりそうです。
どうしよう…他のひとはどんな感じなのかな?
りんごも妊娠糖尿病中に
インスリン注射をしました。
注射ってだけで「ドキッ」としますよね。
なので、インスリンについて知っていただくためにも
”いち患者”の経験談も加えて、お話したいと思います。
おねがい
りんご自身も妊娠中は精神的に不安定で、不安になる時もあったので、その辺をご注意願いたいと思います。
「インスリン導入」と言われて
食事の調整、血糖値の測定の経過を見て、
それでも高血糖が続く場合、
医師から
『経過観察の結果、やはり高血糖が続くのでインスリンを使用しましょう』
という流れになる方がいらっしゃいます。
『インスリン使用しましょう』と言われたら、少なからずショックはありますよね。
私もショックでした…(´;ω;`)
そのショックや不安が少しでも軽くなればと、私の経験談を踏まえてお話したいと思います。
なぜインスリンを使用するのか?その意味。
なぜ、インスリンを使用するのか。
赤ちゃんがおなかの中にいる妊婦さんには、
原則飲み薬は使用しません。
(妊娠中は他の飲み薬にも慎重になるのと同じような理由です。)
一方インスリンは、本来ヒトの膵臓で作られるホルモンです。
(分かりやすく言い換えるなら、インスリン注射は一般的な『薬』というよりは、ホルモンを補うといったイメージになります。)
なので妊娠糖尿病の高血糖時にはインスリン注射を行って、血糖値を下げる
『インスリン療法』を行います。
*厳密にはインスリンにも種類・量がありますので、医師の指示に従って行います。
インスリン療法だから、『悪い』ではない。
誤解されやすいのが、一般的な2型糖尿病だと、
食事療法 → 飲み薬 →→→ インスリン
と、いった順で、飲み薬での薬物療法がどうしても効果が満たない方がインスリン療法へ移行されるといったイメージを持たれる方も多いので、
『え?インスリン???そんなに悪いの?』
と考える方もいらっしゃいます。(そうではありません。)
それが本人だけでなく、家族や周囲もそのように心配することも多々あり、それが妊婦さん本人への精神的負担となることがあります。
妊娠期というだけでナーバスになっている方もいらっしゃるので、そのあたりの誤解は無いようにとの願いも込めて発信しています。
インスリン 最初は看護師さんが注射
インスリン注射、最初は看護師さんが行います。
その後、指導が入るので安心してください。
なお、私の使用したインスリンは、食事の直前に注射するタイプです。
【ノボラピッド】
注射する場所を酒精綿で消毒、つまみ上げて注射しました。
注射自体は5秒くらいで完了です。
痛さは?
りんごは、
『い、い、痛くないよ~おか~さ~ん!』
と、最初うれし泣きするほど、ほぼ痛みは感じませんでした。
針がものすごく細く・短いので、普通の注射ほど痛くないです。
つまみ上げるほうを強くしたら、そちらのほうが痛いくらいの痛覚です。
注射する場所は?
インスリン注射は、お腹や太ももに行います。
受診していた病院では、
『お腹は赤ちゃんがいて怖く感じるだろうから』
と、太ももになりました。
妊娠中でもお腹に打つ病院もあるようですが、お腹への注射に抵抗がある場合はご相談を。
インスリン指導~使用方法を教わる
退院後は自分で自己注射を毎日行うので、使用方法を教わりました。
- 針の装着方法(針は使い捨て)
- 空打ちの方法
- インスリンの量の調整方法
- 注射の打ち方
- 保管方法(暑いところはダメ)
- 低血糖への対処法
などを教わりました。
低血糖へ予防法
インスリン導入時に注意しなければならないのが、低血糖です。
病院での指示があると思いますので、まずはそちらに従ってくださいね。
ここでは、栄養指導でもお話する一般的な内容をお話しようと思います。
血糖値が下がりすぎると、ふらつきや冷や汗が現れます。最悪、昏睡状態になる恐れがあります。
しかし、予防や対処法を知っておけば必要以上に恐れる必要はありません。
なので、以下の点を注意しましょう。
- 決められたエネルギー量・食事量を守る。(特に減らさない)
- 決められたインスリン量を守る。(特に増やさない)
- インスリンの使用時間を守る。(「打ったらすぐに食べる」と決まっているものなどは特に注意)
- 調子が悪いときは、主治医に相談する。(風邪・つわり・食欲不振)
注意点① 決められたエネルギー量・食事量を守る。(特に減らすのはNG)
インスリンは食事の量に関係なく血糖を下げるので、高血糖を恐れて食事を減らしてしまうと低血糖の危険があります。また、ご飯(主食)だけ抜いたりした場合にも低血糖を起こしてしまう可能性があります。
予防するためには、栄養指導で指示のあった食事量を続けることが大切です。特に自宅に帰ってからは食事量を自分で調整するため、『糖質制限で、ごはん減らそう』なんていうことをしてしまうと、低血糖になってしまうので注意です。
注意点② 決められたインスリン量を守る。(とくに増やさない)
「血糖値が高いから、インスリン量を増やそう」というように自己判断は避けましょう。
退院後のインスリンの量については次の健診時に相談しましょう。
注意点③ インスリンの使用時間を守る。
インスリンと一口に言っても、じつは種類がたくさんあるのです。
「インスリンを打ったら、〇分以内には食事をしてくださいね。」と言われていたら、まずはその指示を守ってください。
子供の相手をしていたりして食事ができない、外食時でいつまでも料理が来ないなんてときは注意です。食事が食べられる状態になってからインスリン注射をしましょう。
注意点④ 調子が悪いときは、主治医に相談する。(風邪・つわり・食欲不振)
実際私も、退院後にありました。
気持ちが悪く、「うどんだけなら食べられる…」といった時、インスリンを打つべきか悩みました。
その際は、病院へ連絡しました。
迷ったら電話していいのです。妊娠中も、『何か気になることがあったらここへ連絡してくださいね』といった連絡先があると思うので、その連絡先を携帯へ登録したり、母子手帳に記入しておきましょう!
低血糖対応 もしも…の時の為に『ブドウ糖』を持ち歩く
それでも、もしも「これ低血糖?」という状況ではすぐに吸収されて血糖値をあげてくれる『ブドウ糖』をとりましょう。
形態
粉・錠剤などいろんな種類があります。
インスリン使用される方は病院でご紹介があると思います。
私は、ゼリー状のものをお勧めされて購入しました。
実際に退院してからは使用する機会はありませんでした。
もしものときの「お守り」として持ち歩いていました。
まとめ
インスリンへの不安や誤解を解きたいという想いで、このような私の経験を交えてご紹介させていただきました。
- インスリンの導入について
- インスリンの使用体験
- 低血糖に注意しよう
治療されている方は、まずは主治医の指示を優先してくださいね(*^_^*)
*参考文献*
*参考文献:『糖尿病療養指導ガイドブック』
あくまで、私の経験談です。まずは主治医の指示に従ってくださいね。
妊娠糖尿病の記事まとめです↓
以上、参考になればうれしいです!
ありがとうございました!
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