他の病院では、どうやってるの?
日々、栄養士は給食管理・栄養管理と悩みながらお仕事されているところですよね。
その中でいろんな課題にぶつかり、なんとか課題解決できる本はないかな?
でも、
- 「何を選んででいいかわからない」
- 「なかなか手に入る環境ではない」
- 「情報共有できる仲間が少ない」なんてありますよね?
私もそうでした。
- 近くに専門書が置いてある本屋さんがなく、
- 出会う機会が極端に少ない環境
でした。少ないレビューの中から、私に合いそうかな?と探して思い切って購入したりしていました。
今回は、今一番自分が欲しい情報を手に入れられたので、その本『新・近森栄養ケアマニュアル』をご紹介します!
本屋さんがないという方の為にも通販リンクを貼っています。気になったらリンク先へ。
専門書購入のメリット
レビューの前に、専門書を購入するメリットを書かせていただきました。純粋にレビューだけみたい!という方はとばしてみてください。
ネットで情報があふれている時代、一番は確かな情報の宝庫となるのが本です。
本はきちんとした根拠の上で作成されています。そして出版社の査定がされています。
確かに専門書はちょっと高いですが、自分への投資と考えています。1冊の価格は研修会への参加するくらいの価格です。(交通費を考えれば安いと考えることもできるでしょう。)
そして業務改善にもつながります。例えば、病棟から聞かれたとき、質問への回答の為に「30分悩むところが5分で解決!」なんてなれば、新たな時間が生み出せます。
また、先生に情報を提示する際はエビデンスが重要です。インターネットの本当なのかわからない情報はもちろんNG。『この本からの情報です。』と答えられれば、信頼も獲得できるでしょう。
それでは、以下、『新・近森栄養ケアマニュアル』レビューです。
病院管理栄養士のマニュアル本としておすすめ!
きっかけは転職時、教育マニュアルが特になく苦労した経験からです。そして、このようにブログを書くにあたり『他の病院では、どのようにしているんだろう?』これがはじまりでした。
そんな時、この本の存在を知りました。
新近森ちかもり栄養ケアマニュアル Q&Aで近森病院の栄養管理がわかる!
最初、いち病院のマニュアルが1冊の本になっていることに驚きました。
書籍情報
発売日:2020年03月
出版社:医歯薬出版
ページ数:336P
目次(「BOOK」データベースより)
第1章 栄養ケアの基本(栄養管理の流れ/栄養投与経路)/第2章 疾患・病態に応じた栄養ケア(外科系疾患の栄養管理/内科系疾患の栄養管理/重症患者の栄養管理/食欲不振患者の栄養管理/摂食嚥下障害患者の栄養管理/リハビリテーションと栄養管理)/第3章 マネジメント(栄養部門の貢献とチーム医療/教育/給食委託業者との連携)
↓こちらから、立ち読み(試読)できます!数ページみることができます。
これを読んで分かること
- 栄養管理の流れが分かる(スクリーニング・アセスメント法・計画・評価の方法)がわかる
- 病態別(消化器・循環器・脳疾患・整形外科等)の栄養管理の方法が具体的に分かる。
- 胃・大腸術後の食事のUP方法が具体的に分かる。(○日目から流動食にて開始~、○日目で移行など)
- 経管栄養と静脈栄養の併用ポイント、経管栄養の具体的な選択方法、UP方法が分かる。(最初の栄養剤の選択、移行期の選択)
- 栄養指導の入り方が分かる
- 栄養指導の媒体が載っている!(胃・大腸術後)
- 『どうやったらいいかわからない』が『分かる』へ移行できる。
- 他の病院の教育プログラムが分かる
追記:「病態別のケア」で書かれている疾患・病態
どんな病態について書かれているのかな?と思いますよね。以下の病態について書かれており、かなり広範囲を網羅していることがわかります。
外科系疾患
- 消化器(胃切除・膵十二指腸切除・大腸切除)
- 脳血管疾患(脳卒中/脳出血・脳梗塞、くも膜下出血)
- 心臓血管外科疾患
- 整形外科
- 褥瘡・皮膚潰瘍
*なかなかメインになりにくい、整形外科の栄養管理についても書かれているところがいいなと思いました
内科系疾患
- 消化器内科(炎症性腸疾患・肝疾患・膵疾患・胆道系疾患)
- 心不全
- 神経筋疾患
- 糖尿病
- 呼吸器疾患(肺炎・COPD)
- 腎疾患
- 摂食障害
その他
- 重症患者(熱傷等)
- 食欲不振(がん・高齢者)
- 摂食嚥下障害患者
- リハビリテーションと栄養
読みやすいポイント
- Q&Aで書かれているので、自分の疑問と重ねられて分かりやすい。
- 非常に具体的で、栄養士目線である点。
専門書では良くも悪くも『一般的な』方法が多いです。
そこから実際の手技に移行するその間の行動が分かりにくいですよね。
それが行動に移しにくい原因ではないでしょうか?
ですので、『どうやったらいいかわからない』が少しだけ『分かるかも』へ移行でき、行動への距離が縮まると思います。
おわりに
いかかがでしょうか?読んでみたい!と感じましたら、ぜひ手に取ってみてください。
*もちろん自分の病院での、決まりがある場合はそちらを優先してください。
栄養管理のやる気マインドももらえた1冊です!買ってよかった!
以上、参考になればうれしいです!
少しでもあなたの時間が有効に使えますように…★
ありがとうございました。
こちら↓他に栄養管理で使える本です。実際に私が購入し使っている本です。
絵・イラスト・写真多めで見やすい本たちです!
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