病院・介護施設で15年以上勤務してきた管理栄養士りんごです。
これまで、食事づくりや栄養管理、退院後の食事相談など、多くの高齢者の食事をサポートしてきました。
自宅で介護を始めると、
「食べこぼしが増えた」
「食器を持ちにくそう」
「どんな介護用食器を選べばいいの?」
と悩む方は少なくありません。
そんなときに役立つのが自助食器です。
自助食器は、手の力が弱くなった方や片手で食事をする方でも、自分で食べやすいよう工夫された食器です。食べやすくなることで、介護する方・される方、どちらの負担軽減にもつながります。
この記事では、病院で実際によく使用されている自助食器の特徴や選び方、おすすめの商品、さらに100円ショップで購入できる介護向け食器についても管理栄養士の視点でわかりやすくご紹介します。

病院・介護施設勤務した経験からお話します!
・自力摂取のメリット・注意点
・自助食器とは?自助食器を使用するメリット
・手に入る場所・100円ショップの商品紹介
ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。
1.自力で食べていただくメリット・注意点

メリット

自力で食べるメリットは、主にこの点です。
- 食事介助者の負担軽減
- 自分のペースで食事を食べることができる
- 自力摂取を維持できる。
その方の状態にもよりますが、「自分で食べたい」、「自分の好きな順に食べたい」場合もあります。また「自分で」食べることは気力・体力の維持・向上にもつながり、食べること自体がリハビリにもなります。
注意点

注意点は、自力とはいえ「見守り」はしていただくことです。
食べる力がおちている場合、窒息の危険があります。
2.自力摂取を補助する『自助食器』とは

自助食器とは?
すくいやすく、食べやすく、持ちやすい。体の不自由な方、ご高齢者はもちろん、一般の方もスムーズに使える食器です。
他の呼び方として、リハビリ食器・ユニバーサル食器とも言われています。
入手先
手に入るものに限りはありますが、このような場所で手に入ります。
- 通信販売・ネット
- ドラックストア
- 病院・薬局の売店
- 100円ショップ
自助食器の例5選
自助食器一覧
メインの器

力が弱い方や片手で食べる方向けです。
特徴としては、片側がカーブ上なっており、食べ物を沿ってもち上げることですくいやすくなっています。
右ききの場合はカーブが左側になるように置きます。


また、底面にすべりどめが付いています。ですので、器が動きにくいのも特徴です。
手に入りやすいものとしては・・・
コップ・ストローコップ
コップ
一見普通のコップと変わりないようですが、このように手を差し込むことで使用します。
・大きなグリップで、しっかり持つことができます。
・グリップに手を差し込むことで、滑り落ちがなく、飲むときにも安心
ストロー付きコップ
こぼしやすい方、
ストロー付きのほうが飲みやすい方は以下のようなタイプをおすすめします。
意外とこういったコップでも代用できる場合もあります。100円均や子供用品売り場、スーパーに置いてあるところも。
スプーン
スプーンは、その方のお悩みによって選び方が異なります。
①スプーンが握りにくい
握りにくい方向けのスプーンとしては持ち手の太いもの・すべりどめが付いているものを検討します。
柄の部分が細くて握れない方には、太さを出して握りやすくします。
こちらは取り付けるタイプです↓
落としやすい方へはこのようなタイプもあります。
②口まで届きにくい
柄の長いタイプや曲げられるタイプを選ぶと良いでしょう。
③口の開き方が小さい
④歯に当たるので軟らかいタイプ
金属ではなく、シリコンなどでできているタイプを選びます。
⑤かきこんで食べてしまう
食べるペースや一口量が大きい場合は、ときに窒息のリスクがあります。
ティースプーンくらいの大きさのスプーンへ変更して、ペースを調整する方法もあります。
すべりどめマット・すべりどめトレー
このようなシリコンマットを下に敷くことで、食器のズレを防ぐことができます。
自助食器の器には滑り止めがついているので、なくても困らない場合もあります。
滑り止めが無い場合の案として、
- 滑り止めマット
- 100均一で手に入る滑り止め
- 滑り止めトレー
などがあります。
コチラはダイソーで500円でみつけました↓

使い勝手は以下の動画を参考にしてみてください↓
100円ショップでみつけた介護食器

こちらはセリアで見つけました。
(なお、フォーク・スプーンの「otomoくらしのおとも」シリーズはダイソーでも見かけたので、セリア限定ではないようです。)
器
カーブのついた器はとってもいいのですが、下に滑り止めがついていません💦
滑り止めがないと、スプーンで動いてしまい、うまくすくえないです。
そこで、滑らない方法をいくつか試してみました。
すべりどめマット

下に滑り止めマットでも少し心もとない…
すべりどめトレー

トレーのかどにひっかけて食べるようにして、トレーが滑らない作戦だとよさそうです。
そう考えると、この製品の良さをあたらめて感じました。
こちらは介護食器として給食でも使われている食器となります。
購入するほうが長く使えるかもしてません。詳細は以下をクリックしてご覧ください。
コップ
自助食器としては売られていませんでしたが、このタイプのコップも100円ショップで購入することができます。軽いので使いやすいです。オシャレなので日常で自分が使っても良いなと思っています。

スプーン
スプーンも売られています。


①柄が長い
②口当たりが痛くない
という点を満たせそうです。
まとめ

従来の自助食器のデメリットとして、
・価格がやや高い
・購入先が分かりづらい
という点がありました。しかし、ここへ「100円ショップ」という選択肢が増え、生活に取り入れやすくなりました。
「ユニバーサルデザイン」というのは「誰でも使えるデザインの食器」という意味です。
(余談ですが、我が子の離乳食の器は自助食器でした)
手に入りやすい食器も増えました。まずはひとつ手に取り、お試しいただけたらと思います。

今後も、このようなお役立ち情報をご紹介していきたいと思います!✨



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